【社労士解説】くるみん・ユースエール・えるぼし・健康経営優良法人は若年層に刺さる?

労働環境の見える化 お知らせ
労働環境の整備を会社の強みにする

採用・定着につながる「労働環境の見せ方」とは

人材採用が難しくなる中、「求人を出しても応募が来ない」「若手が定着しない」と悩む企業は少なくありません。
一方で、大学などで就職準備講座を担当していると、学生たちの企業選びの基準が、ここ数年で大きく変化していることを感じます。

以前は、知名度、大手企業かどうか、初任給の金額といった条件面を重視する学生が多い印象でした。
しかし現在は、

  • 長く安心して働けるか
  • ライフステージが変わっても続けられるか
  • 働く人を大切にしている会社か
  • メンタル面も含めて無理なく働ける環境か

といった「働き方」や「労働環境」に注目する学生・若年層が増えています。
その中で、近年意外に注目されているのが、

くるみん認定

ユースエール認定

えるぼし認定

健康経営優良法人認定

などの認定制度です。

若年層は「企業の価値観」を見ている

大学等でのキャリアデザインや就職準備講座の中でこれらの制度を紹介すると、学生の反応はかなり良いです。
実際に、

「企業選びにわかりやすいマークがあるとは知らなかった」
「インターンシップやOB訪問で、実際の運用状況を聞いてみたい」
「安定した仕事がよいので、企業選びに役立てたい」

「実際に認定企業の採用ページを見ると、整備状況や従業員の様子が詳しく書かれていた」

といった声がありました。
学生にとって、求人票だけでは企業の実態はなかなか見えません。
だからこそ、第三者認定という“見える形”で企業姿勢を示す制度は、安心材料として受け取られやすいのです。

特に若年層は、「会社に合わせる」という感覚よりも、「自分の人生設計と両立できるか」を重視する傾向があります。
たとえば、

  • 子育てとの両立
  • 健康的に働ける環境
  • ハラスメント対策
  • 有給休暇の取得しやすさ
  • 若手育成の仕組み

などに関心を持つ学生は非常に増えています。
そのため、企業がどんな労働環境づくりを目指しているのかを伝えることは、採用活動において重要なポイントになっています。

「働きやすい会社です」だけでは伝わらない時代

企業側としては、

「うちは雰囲気がいい」
「定着率は悪くない」
「働きやすい職場だと思う」

と感じていても、それが求職者に伝わっているとは限りません。
特に若年層は、ホームページや採用ページ、SNSなどから企業の“空気感”を読み取っています。
そのため、

  • 認定マークの掲載
  • 実際の制度利用例
  • 社員インタビュー
  • 育休取得実績
  • 女性活躍への取り組み
  • 健康経営への考え方

などを、具体的に発信していくことが大切です。単に「制度があります」ではなく、

「実際に利用されているか」
「働く人がどう感じているか」

まで伝えられると、求職者の安心感につながります。

中小企業は「全部やる」より“強み”を明確に

もちろん、すべての認定制度に取り組むことは簡単ではありません。
特に中小企業では、

  • 人員不足
  • 制度整備の負担
  • 情報発信に割ける時間不足

などの課題もあります。
だからこそ重要なのは、「全部取得すること」ではなく、自社の強みや従業員ニーズに合った取り組みを整理することです。
たとえば、

  • 子育て世代が多いなら両立支援
  • 若手採用を強化したいならユースエール
  • 女性活躍推進に力を入れたいならえるぼし
  • 健康経営を打ち出したいならホワイト500

など、自社の方向性と一致させることで、社内外へのメッセージも明確になります。
また、実際の従業員が、

「どんな制度があると働きやすいか」
「何に困っているか」

を把握することも重要です。

制度づくりは、“会社が用意したいもの”だけではなく、“従業員が必要としているもの”を踏まえることで、定着やエンゲージメント向上にもつながっていきます。

採用・定着は「制度」と「伝え方」の両方が重要

近年は、制度を整えるだけでなく、「自社の魅力をどう伝えるか」に悩む企業も増えています。
実際、学生との関わりの中では、

「福利厚生は見ているけれど、実際の雰囲気が分からない」
「制度があっても、使いやすい会社なのか気になる」

という声もよく聞かれます。だからこそ、採用・定着では、

  • どんな働き方を大切にしているのか
  • どんな人に来てほしいのか
  • どんな職場を目指しているのか

を整理し、発信していくことが大切です。

企業の労働環境や価値観を“見える化”することは、単なる採用対策ではなく、これからの組織づくりそのものにつながっていくのかもしれません。

採用や若手定着に課題を感じている企業ほど、一度「自社の働き方の伝え方」を見直してみることで、求職者への印象が大きく変わる可能性があります。

「働きやすさ」を、採用につながる強みに

認定制度や両立支援施策は、厚生労働省の各制度・助成金とも連動しています。たとえば両立支援等助成金では、男性育休取得や業務体制整備等への支援があります。
また、人材開発支援助成金では、リスキリングや自発的職業能力開発支援への助成制度も用意されています。

「自社に合う制度整備や認定取得の方向性を整理したい」
「若年層採用につながる労働環境づくりを進めたい」

そのような企業さま向けに、就業規則整備・助成金活用・採用定着支援まで対応しています。

AC社会保険労務士事務所|採用・定着支援サービス
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